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代表取締役
小野 鉄平

株主、投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

まずは、令和6年1月1日に発生した能登半島地震によって亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災地において救済と復旧・復興支援等の活動にご尽力されている方々に敬意を表します。一刻も早い復旧と復興が果たされ、被災された皆様方が平穏に暮らせますようお祈り申し上げます。

長らく続いたコロナ禍の生活から、ようやく以前のような日常生活が戻ってきました。しかし、緊迫する地政学リスクの影響によって国際秩序は揺らぎ、更には異常気象をはじめとする種々雑多な要因も絡み合い、エネルギーや原材料価格の高騰、急激な物価上昇、労働力不足等の身近な問題は依然進行しています。そして、混迷極める状況下ながら、バブル崩壊以降デフレが常態化していた日本の経済は、ようやくその脱却へ向け歩を進めています。

こうした千変万化の世の中にあって、より良い未来創造を目指し、生成AIやIoT技術を駆使したデジタルトランスフォーメーションが、国内外、産学官のあらゆる分野で進められています。年々高まるこれらニーズを糧に当社は中長期視点での企業成長を実現してまいります。

さて、2024年6月期第2四半期累計の決算は、連結売上高3,167百万円(前年Q2単体売上高2,097百万円)51.0%増、連結営業利益177百万円(前年Q2単体営業利益-114百万円)、連結経常利益125百万円(前年Q2単体経常利益-129百万円)、親会社に帰属する四半期純利益92百万円(前年Q2単体四半期純利益-91百万円)であり、増収増益となりました。Q2累計期間において、HPC事業は大規模・中規模案件が複数積み上がったこと、CTO事業で継続案件が堅調であったこと等が好調の要因です。ここまでは比較的順調に進んできましたが、高性能GPUの品不足、CTO事業ターゲット市場における在庫過多状況の一部未解消等、依然としていくつかの課題に直面していますので、しっかり取り組んでまいります。

当社は、「研究者には研究する力、開発者には製品を開発する力を提供すること」というミッションを軸に据え、国内外、産学官の幅広い分野から寄せられるご注文の一つ一つにHPCーAI技術、CTO技術、計算化学の知見を駆使した満足度の高い課題解決を提供し、数多くのお客様と強固な信頼関係を構築しています。この信頼関係をベースに、日々、先端基礎研究の動向把握、ニーズ・課題への早期アクセス等を網羅的に行っております。こうした独自の強みを最大限に活かし、息の長い成長を目指してまいります。

株主、投資家の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2024年2月
HPCシステムズ株式会社 代表取締役